2人目不妊治療の記録

2016年8月第一子出産しました。2021年二人目不妊治療丸2年経過。もうすぐ体外受精に進みます。

出産レポート:40w1d

無事に出産しましたので、出産レポートを。

 

【8/11 40w0d 予定日当日】

 前の記事にも書きましたが、朝6時ごろおしるし。結局、一日中ダラダラと出血があり、初めはおりものに血が混ざったピンクのものでしたがだんだん生理の終わりかけのような褐色の出血へ。出血があった時から重い生理痛のような痛みを感じていましたがまだ陣痛という感じはなく1日を過ごしました。でも何となく今まで感じたことのない重い痛みだったので、このまま陣痛来るなと思いました。夜になって前駆陣痛というものだったのか、間隔が15分くらいでズーンとする痛み。痛くて歩けないしウッってなるような痛み。『陣痛が来たらちゃんとわかるかな?』と心配でしたが、この痛みは、気のせいとかじゃなく間違いなく陣痛だろうと思う痛さ。しかし本陣痛はこんなもんじゃなかった…。

 

【8/12  40w1d 出産日】

0:00〜3:00

寝ようとするも、痛みが10分〜15分間隔で来てとてもじゃないけど寝れない。

万が一の為に夜勤を休んだ旦那が横で寝てたけど叩きおこす。『痛い!腰さすって!』

痛いけど間隔はずっと10分を切らない。2:00を過ぎて、ちょっと起き上がって夜食を食べようと2人で話していると、突然感覚が4分〜2分になる。痛い!!!!その後横になっても治らないので、産婦人科へ電話して行くことに。

 

3:30〜6:00

LDR室でNSTしつつ陣痛に堪える。産婦人科に到着した時点ではまだ子宮口は1cm…。

とは言ってもまだ陣痛が来てないときは笑って話せるし今思えば余裕。

朝方、5分以下になってきて内診をすると4cm。順調!と言われるも、『え、あと6cmもあるん?』と思う。助産師さんに、何時頃生まれますか?と聞くと、うーん…お昼過ぎに生まれたらいいかなぁ。とのこと。まだ朝の6時なんですけど…ゾッとしてくる。痛みはどんどん増す。

 

6:00〜9:00

7:00頃、家に犬がいるので、旦那一時帰宅してエサなどやりに行く。1人で陣痛に耐えるが本気で痛くなってくる。陣痛の波と共に嘔吐しそうになり、吐くための容器をもらう。

旦那が8:00に帰ってくる。そのあたりからもう笑って話せなくなる。陣痛の波が来てない間は眠くて眠くて意識が飛ぶ。激痛が来て起きる。の繰り返し…。痛みはよく例えられる『生理痛の親玉みたいな痛み』『下痢が出そうなのを我慢しないといけない痛み』まさにそうですが…想像以上に痛い。しかもそれが規則的に何回も来るから気が狂いそうになる。時計をチラッて見てまだ9:00かよ…と思った。でも今思えばまだここはMAXじゃなかった…。まだ呼吸法を思い出すことができるレベルで、ヒッヒッフーを頑張ってた。私は寝転がると痛みが増すので、あぐらをかいてお尻に力を入れて、ベットのレバーを握りしめて痛みを堪えた。

 

9:00〜14:00   精神崩壊タイム

陣痛の波が短くなってくる。そしてものすごい痛み。私、元々子宮内膜症を自分で疑うくらい、生理痛がひどくてしかもその時に肛門の奥がものすごく痛むタイプなんです。そして、この陣痛…まさに!その生理痛のひどい痛み&肛門の奥の激痛が一緒になったやつで、もうそれはそれは人生で間違いなく一番の痛み。この時の記憶はあるけど、だんだん頭がおかしくなってきて、陣痛のたびに病院中に響き渡る声(旦那談)で『いたいいいいいいいああああああああああああああ!!!!!!!!!!!』と絶叫&号泣するように…。絶叫しないと堪えられない痛みだった。頭の中では、騒がないように、とか落ち着いて呼吸をしなきゃと分かっているのだけど、もう自分とは別人格の人が絶叫してるような…とにかく精神崩壊。そして陣痛の波と共に嘔吐。容器に入らないほど嘔吐して顔も髪もゲロまみれ。何も食べてないのにめちゃくちゃ嘔吐した。そして汗だくなのに寒気。子宮口が開くと寒気がする人がいるんだって。バスタオルをかけてもらって、震えながら痛みが来たら絶叫してそのあと嘔吐の繰り返し、それはもう地獄のような…。旦那はもうダメかもしれないと思ったらしい。私もこのまま殺してほしいと思った…。

けど、助産師さんが『赤ちゃんも頑張ってるからね!落ち着いて!赤ちゃんにもうすぐ会えるからね!』と手を握りながら、励ましてくれる。その言葉で我に帰る。またすぐ絶叫に戻るんだけど…。激痛と共に、腸が痛んで、凄まじい下痢痛が来てる感じになる。漏れそう!漏れそう!って何度も言うけどもう歩けなくて、ここで漏らしていいやと開き直る。ちなみにおしっこはすでに漏らしまくってて、助産師さんにもかけまくってて、分娩前に導尿された。助産師さんって本当にすごいわ。。。聖母マリアだわ。この時取り上げてくれた助産師さんのことは一生忘れません。

 

14:00すぎ     やっと分娩へ

もう痛すぎて陣痛のたびに『いたいいいああああ〜!誰か助けて!助けて!誰かああああああ〜!!』って絶叫し続ける私…。汗だくだし、眠いし、痛いし、ふとこれは悪夢?私は誰?何て思う瞬間があった…。やっと内診で子宮口全開確認。その内診すら痛いくて助産師さんを足で振り払う…。その瞬間にパチン!水風船が割れた音がした。取り乱してる中でも、『あ、破水した…』とわかる。助産師さんに『何かが割れて、漏れました』と伝えて、破水の確認。全開だし、破水したし、やっといきめる!分娩へ…。ここまできたらもうあと少しや!心が落ち着く。

 

陣痛用のベッドから分娩用にベッドを変える。LDRでよかった…。動かなくて済んだ。足を思いっきり開かないといけないんだけど痛くて開けない。けど無理矢理開く。陣痛の波に合わせていきんで!と言われる。いきむとかよくわからないけど、それより下痢痛が耐えられず、とりあえず先に子供よりこの下痢を出してから出産や!とか思って、まさに便を出すようにいきむ。しかし下痢が出そうな痛みなのに、下痢なんか出ない。今思えばたぶんこの便意は赤ちゃんだったんだろう。肛門を助産師さんが抑えてたので、多分漏らしてると思ったけど、もうおしっこも漏らしてるしゲロも吐きまくってるし、どうでもいい!早く産みたい!

けどなかなか出てこない我が子。どうやら頭が大きくて引っかかってるとのこと。医師登場。会陰切開して、必要があれば吸引しますと言われる。もう何でもいいから早くしてくれ!と思う。会陰切開され、痛いは痛いけど、陣痛があまりにも痛すぎてもう何ともない…。しかし、ここから更にラストスパートの痛みが待っていた。

 

14:30〜15:00  いよいよ出産

会陰切開していきむと、医師が指を突っ込んだのかよく分からないけど、全身の神経が逆立って、もっといきみたくなる感じになった。『いいよー!もう髪の毛見えてるよー!』今まで出産レポートを読みまくってた私は、髪の毛まで見えたら早いと分かっていたのでヤル気を出す。またいきむ。けど出ない…。次の波でいきむと、今後の人生のトラウマになるレベルの痛みが!!!!会陰切開したところ(単純に切り傷)を思いっきり広げられて、激痛の陣痛も痛いし、おまけに突然現れた別の助産師さんがベッドに登って私のお腹を思いっきり押す!!!!

『いやあああああああああああああ!!!!やめてえええええええええ!!!!!!!!いたいいいあああああああ!!!!!!!!!!』何となく、殺されると思った。だってこの10ヶ月あんなに大事に大事にしてきたお腹…それをまさか押されるなんて。この痛みがこの出産でのMAXの痛みでした。

しかし、医師たちはみんな笑顔。『もう大丈夫だよ!生まれるからね!頭はもう出たよ!今肩を出してるよ!笑』その何秒か後に『おんぎゃー!!!!』確かに生まれた。。。。もう放心状態。我が子を抱かせてもらう。本当は感動の大号泣になるんだと思ってたけど、もうなんか疲れ果てて涙は出なかった…。でも我が子はとってもあったかくて、重たくて、無事に生まれてくれて本当に嬉しかった。

出産は『鼻からスイカ』なんて例えがあるけど、いやいや…鼻を切って広げてスイカが出てくると思ってた方がいいです。切って広げてってところの痛みが想像外でした…。

2017.01.18 追記

今読み返して出産の例えが鼻からスイカではなくて『肛門からスイカの方がしっくり来るなと思ったので追記します。みんな出産の痛みなんてすぐ忘れちゃうよね★とか言ってますけど産後5ヶ月経っても未だに鮮明に思い出せますよ!!!!でも早く2人目産みたいって思ってます。

 

15:30〜17:30  安静

我が子は体重測定に連れて行かれ、私は後処理。胎盤は普通に出てきた。生理の血が出る感じのもっと大きい版みたいな。気持ち悪い感じはしたけど、痛みはなし。そのあと会陰切開の傷を縫うことになったけど、痛いけどもう大したことないと感じる。その後はのんびり我が子を連れてきてもらって、旦那も来て、カンガルーケアというのか、初乳を飲ませる。2時間ちょっと過ぎたあたりで着替えて、車椅子で入院する部屋に連れて行かれて私の出産は無事に終わった。分娩時間は13時間。初産としては標準の安産だということだった。

 

【振り返って思うこと】

ネットを見ていると、『病院に着いて◯時間で出産の安産でした!』とかいう体験談があるけど、自分もそうなるかも?なんて思わないほうがいいと思う。安産=短時間で痛みなし  というイメージは絶対ダメ。安産のために!と臨月に色んなことをしたけど、それは勝手に痛くなくてすぐ産めるためのものだと思い込んでいた。私が臨月の間に試した安産のための運動やら飲み物…母子ともに健康に標準時間で生まれたので良かったけど、痛いものは痛い!

けど、スクワットしたりラズベリーリーフティーを飲んだりしたおかげで13時間で産めたのかなとも思います。子宮口の開き方は順調!と言われていたので。初産は4cm開くまでが長いらしいけどそこまでは意外とあっさりいけたし。

出産終わったあとは旦那に『2度と生まない!』と何度も言いましたが、出産から10日経ち、可愛い可愛い我が子を見てるともう1人欲しいな…と思ったり。母性本能と子孫繁栄のための本能ってすごいですね…。あの壮絶な出産を忘れたわけではないけど、こんなに可愛い子供が生まれるなら頑張れるかもなんて…。

 

とりあえず投稿しますが、まだ書きたいこともあった気がするのでまた後日加筆修正するかもしれません。

 2019.06追加 ひさびさに読み返しましたが、3年近く経ちますが未だに陣痛の痛みは覚えています!! 痛かったなぁ…。 ただやっぱり「陣痛で死ぬ人はいない」という言葉を出産前に経産婦の友達から聞いていたから乗り越えられたというか…そのくらい痛かったです。